もう恋なんてしないと決めていたのに、天才外科医に赤ちゃんごと溺愛されました
「やまとくん、あそぶ?」

「大和は最近忙しいみたい。また落ち着いたらね」

「やだぁ」

 どうやら大和が勤めている会社で大規模なシステム障害が発生したようだ。

 エンジニアの大和は休日返上で奔走しているらしく、深夜や明け方と不規則な時間にメッセージの返信をしてくるようになった。

 今日もまた児童館から帰ろうとすると、半年前に入った職員が話しかけてきた。

「柚子さん、柚子さん。結婚したって本当ですか?」

「はい。三か月前にご縁があって」

 彼女の勤務時間は私がいる時間とあまりかぶらないため、直接話をする機会が少ない。

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