もう恋なんてしないと決めていたのに、天才外科医に赤ちゃんごと溺愛されました
「理解しているんだと思っていたが。俺にまとわりつく女性たちを追い払う理由になってくれればそれでいい」

「でも今日までそんな女性たちとは会っていません。それともこれから会う予定があるんですか?」

「……たまたまタイミングが合わないだけだ。まだ君にはここにいてもらわなければならない」

 会話が噛み合っているようで噛み合っていない。

 しかも蒼史さんは私と目を合わせまいと逸らしている。

「忙しいのはわかっています。でも今のままじゃ、私はどうすればいいのか……」

「この家にいるだけでいい」

 言い切った蒼史さんが深呼吸をしてから、やっと身体ごと私を振り返った。

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