もう恋なんてしないと決めていたのに、天才外科医に赤ちゃんごと溺愛されました

 優史にはちょうどいいサイズがなかったため、靴下のまま廊下を歩いてもらう。

 私たちを奥の部屋へ案内する間、彼女はずっと口を動かしていた。

「蒼史さんにこんなきれいな奥様がいらっしゃるなんて。どうして結婚式に呼んでくださらなかったんです?」

「していない。する予定もない」

「まあ。今はお忙しいんですか?」

「そうだ。……前からそんなに話したがりだったか?」

「あら。だってあの蒼史さんが奥様と、しかもとってもかわいい坊ちゃんと久々にお帰りになったんですよ。おしゃべりも弾んで当然です」

 昔からこの家にいるというだけあって、彼女はかなり蒼史さんの扱いに慣れていた。

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