もう恋なんてしないと決めていたのに、天才外科医に赤ちゃんごと溺愛されました
「俺が怒ってるのはそいつであって、姉ちゃんじゃない。だから謝るな。それに一緒に住もうって言ったのは俺だし、ユウの面倒見るって言ったのも俺だから。迷惑かけられてるとは思ってない」

「……ありがとう」

「むしろうれしいよ。やっと恩返しできて」

 大層なことはしていない──と言えば、きっと大和は全力で否定する。今までそうだったからよくわかっていた。

 私たちの両親は私が五歳、大和が四歳のときに事故で他界した。

 そして亡くなった祖父母に引き取られて育ったから、大和と私の絆は深いのかもしれない。

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