おとなり契約結婚〜幼馴染の小児科医が推しを盾に結婚を迫ってくる件〜

「うーん……。この調子だと生まれてからも大変そう……」
 
 子供の性別はもうわかっている。ヅカオタの祖母と母の意思を反映したかのように女の子だった。

(まさか本当に女の子が宿るとは……)

 コガネジェンヌにするというは半分冗談で、元気に生まれてくれれば性別にこだわりはなかったはずだが、やはり嬉しい。
 目下の問題は柳原こどもクリニックの跡継ぎのことだ。

「お医者さんとコガネジェンヌ、どっちも目指してみる?」

 そう尋ねると返事をするようにお腹を内側から蹴られた。
 女の子とは思えないほど胎動が激しめだ。将来、大物になる予感!

「ふふっ、今日も元気だね」

 千春はヨシヨシと膨らんだお腹をさすった。
 生まれてくる我が子に早く教えてあげたい。
 あなたは世界で一番『特別』な存在なのだ、と。





おわり


< 171 / 171 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:72

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

スイーツ王子の溺愛はケーキよりもなお甘い

総文字数/31,816

恋愛(ラブコメ)59ページ

第1回ベリーズ文庫デビュー応援コンテストエントリー中
表紙を見る
名ばかりの妻ですが、無愛想なドクターに愛されているようです。

総文字数/98,731

恋愛(その他)190ページ

~憧れの街べリが丘~恋愛小説コンテストエントリー中
表紙を見る
雪野宮みぞれからのお便り〜その2〜

総文字数/4,216

実用・エッセイ(その他)12ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop