元姫に溺れるほどの愛を

顔を上げられない、先輩の顔を見る資格ない

ごめんなさい…

昴と引き裂いてしまったこと、昴と別れたくないと思ってしまうこと

胸が苦しい

「…まあ、もういいの。」

先輩の声がフッと軽くなる

顔を上げると先輩は幸せそうな顔で頬に手を添えている

「昴はもう…私の物になるの」

背筋が凍った、嫌な予感がする

大丈夫…まだ間に合う、きっと仲直りできる…

今度は私の方が息が荒くなる

「なに…を…」

そう聞くと先輩はにやっと笑って私の耳元に口を寄せた

< 6 / 47 >

この作品をシェア

pagetop