毒舌な航空自衛官は溺れる愛を捧げたい
「そんな女、私が殴り飛ばしに行きますよ!」
昴さんもいちいち真に受けないでくださいと言うと、「そうだな」と苦い笑いを返された。
プライベートの昴さんは普段どうなのか分からないけれど、いつもこうなんだろうか。私に謝りたかったって言っていたけど、もっと別の、何かを悩んでいるような気がする。
「私、思うんです。昴さん達がいてくれるから、今日も空は青いんだって……」
「…………ん?」
「青い空を眺めていられるのは、戦闘機パイロットが空を守ってくれているからなんです。毎日、私達を守ってくださりありがとうございます」
深々と頭を下げると、ハハッと笑われた。
「――ただ俺も、誰か一人に命を尽くしたいって思っただけで、それが柏なら良いなって思ったんだ」
何か意味がある言い方をされ、やっぱり何かあったんだと、疑惑が確信に変わった。
体を起こし洋服を着る。
ベッドの上だけど、昴さんの前に正座をした。
「元航空学生の身ではありますが、何があったのか話してくれませんか?」