毒舌な航空自衛官は溺れる愛を捧げたい
……ど、どうしよう。私達付き合ってないのに。むしろ、これからなんでも言い合っていくって約束したばかりなのに。
昴さんをリビングに通したお母さんは、『果林、お茶運ぶの手伝ってちょうだい!』と私を呼んだ。
仕方なくお母さんの元へ行くと、お母さんは『あんなイケメン連れてくるなんてアンタやるじゃない!』と、嬉しそうにニヤついている。
どう話をしたらいいんだろう。お茶を昴さんの前に出す。昴さんの横に座り、
「ど、どうぞ。スミマセン、こんなことになっちゃって……」
こそっと話しかけた。昴さんは気にする素振りを見せずに『いただきます』と、お茶を口に付けている。
「むしろ好都合。じゃなきゃ、いつまで経っても柏と付き合えそうにないしな」
「えっ!? ち、ちがうんです。それは……」
「とりあえず俺に任せて、横から口挟むなよ」
最初に口を挟んできたのは昴さんなのに……
何を言い出すのか、お母さんが昴さんの前に座るまで気が気じゃなかった。
「二人はどこで知り合ったの?」
私たちのことを何も知らないお母さんは、ニコニコと変わらず嬉しそうに質問をする。