毒舌な航空自衛官は溺れる愛を捧げたい



「そうなの? 夜ご飯今から作るから食べていってほしかったのに。そうそう、果林アナタ部屋にある、あの玩具や大量の本どうにかしなさいよ。昴さんに見られたら嫌われるわよ?」

 早く切り上げたいのに余計なことしか言わないお母さん。私の部屋には大量の戦闘機の本や、パイロットのなり方や、DVDや小さめの戦闘機グッズが置いてある。

 お母さん的には心配してくれているのだろう。だけど、今ここで言うことではない。お母さんの発言は余計なお世話でしかない。

 仮に私がお相手に戦闘機を好きだということを打ち明けてなくて、今みたいなことを言われたら、お母さんを一生許さないだろう。

「部屋、何かあるの?」

 昴さんから食い気味に質問されたので、機嫌を悪くしながらも「戦闘機のコレクション」と伝えると、まあ、あるあるだよなーと、興味深く頷かれた。

「おかしいでしょう? この子ったら昔から戦闘機が好きでね。高校卒業してそっちの学校に進みたいとか言い出して。まあ、お金を貰いながら通えるみたいだったから、金銭的苦労はなかったんだけどねぇ。やめて帰ってきたと思ったら引きこもっちゃうし、戦闘機って怖いと思わない? あんな、死にに行くところにわざわざ就かなくてよかったわー」

「……お母さん!!」


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