敏腕秘書による幼なじみ社長への寵愛
桜木社長からの栗最中を、午後の休憩時間に平岡さんや受付スタッフたちといただいた。
優介はみんなに、濃くてとても美味しい緑茶を淹れてくれた。
ときおり私にニコッと目配せをするのはよくあることで、普段通りなのだけれど。
『他の野郎なんて要らないんです。知る必要ないんですよ』
私の心臓はどうしてしまったのだろう。
桜木社長の別荘で耳にした優介の台詞が蘇っては早鐘を打つ。
『でも、もしもなにかあったら……。俺、この人のためなら他人を傷つけるくらい、別に造作ないんで』
今までも好きだと意識して、無駄にドキドキしてしまうことはあった。
しかし今日は胸の中がなんだかむず痒くて、かと思えば突然心臓をつかまれたようにギュッと収縮する。
仕事が終わり、帰宅してからも収まらなかった。
優介に関する症状だもの、本人に会えばすっきりするかもしれない。
午後十時、まだ寝ていないだろう。
思い立つとルームウェアのまま部屋を出て、隣の家のチャイムを押した。
「こんな時間にそんな格好で……」
優介は玄関のドアを開けるや否や瞠目し、低いため息を吐く。
そんな格好……?
私は狼狽しながら自分の身なりを確認した。
ベロア素材のルームウェアは、着心地がよくミスユーで人気の商品。下は長ズボン、上はキャミソールにパーカーを羽織っている。
別におかしくないと思うけど……。
「どうぞ」
観念したようにフッと眉を下げた優介が、私をドアの中に迎え入れる。
黒のズボンに白いカットソーというラフな格好で、風呂上がりなのか少し濡れた前髪をかき上げた。
オフモードなのに相変わらず様になっていてカッコいいから、ドキドキしてしまう。
「お、お邪魔します」
優介がうちに来るのは毎日だけど、私がここに来るのは珍しいから緊張する。
リビングに通されると、小さく深呼吸して気持ちを落ち着かせた。
優介はみんなに、濃くてとても美味しい緑茶を淹れてくれた。
ときおり私にニコッと目配せをするのはよくあることで、普段通りなのだけれど。
『他の野郎なんて要らないんです。知る必要ないんですよ』
私の心臓はどうしてしまったのだろう。
桜木社長の別荘で耳にした優介の台詞が蘇っては早鐘を打つ。
『でも、もしもなにかあったら……。俺、この人のためなら他人を傷つけるくらい、別に造作ないんで』
今までも好きだと意識して、無駄にドキドキしてしまうことはあった。
しかし今日は胸の中がなんだかむず痒くて、かと思えば突然心臓をつかまれたようにギュッと収縮する。
仕事が終わり、帰宅してからも収まらなかった。
優介に関する症状だもの、本人に会えばすっきりするかもしれない。
午後十時、まだ寝ていないだろう。
思い立つとルームウェアのまま部屋を出て、隣の家のチャイムを押した。
「こんな時間にそんな格好で……」
優介は玄関のドアを開けるや否や瞠目し、低いため息を吐く。
そんな格好……?
私は狼狽しながら自分の身なりを確認した。
ベロア素材のルームウェアは、着心地がよくミスユーで人気の商品。下は長ズボン、上はキャミソールにパーカーを羽織っている。
別におかしくないと思うけど……。
「どうぞ」
観念したようにフッと眉を下げた優介が、私をドアの中に迎え入れる。
黒のズボンに白いカットソーというラフな格好で、風呂上がりなのか少し濡れた前髪をかき上げた。
オフモードなのに相変わらず様になっていてカッコいいから、ドキドキしてしまう。
「お、お邪魔します」
優介がうちに来るのは毎日だけど、私がここに来るのは珍しいから緊張する。
リビングに通されると、小さく深呼吸して気持ちを落ち着かせた。