あのスーツ男子はカクテルではなく土の匂い
続々と出てくるお肉と野菜に胃袋も翻弄されて、満腹になった。
高木さんに見送られて、彼の車に乗るとエンジンをかけて、すぐに発進した。
そして、大きな公園の樹木の下に車を止めるとじっとしてる。
「どうしたの?」
彼を見ると、こちらに身を乗り出してくる。
「今日はひとつ進ませて」
そう言うと、私に覆い被さって、唇にキスを落とした。
私の様子を見るように、一度キスを落とすと顔を覗く。
私が特段驚いていないのを見ると、またゆっくり覆い被さってくる。
今度はしっかりとしたキスをする。
角度を変えて何度も。