ぼくの話をしようと思う
それからキミは、いろんなことを根掘り葉掘り聞き出した。
誰に会いたいの、その人の名前は、性別は。
どんな顔なの、背は何センチ、痩せ型なの肥満型なの…。
ぼくは全部答えたけど、結局キミが今までに担当した中にはいなかった。
だからぼくは、キミに一旦別れを告げることになった。
天国に広がる「町」で、彼女をさがすことになったんだ。
…って、それは知ってるよね、キミの進言でそうなったんだから。
それで無事に目的を果たしてここに戻ってきたわけだけど―
その間のことも、聞きたい?
…じゃあ、話そうか。