私は普通の恋がしたいだけ
健さんがそのままお家まで送ってくれた

龍治さんと電話番号とメアドを交換して今日はバイバイした






「ただいま~」

「お帰りなさい」

上田さんが出迎えてくれた

「もうそろそろ、お食事なので着替えてきてくださいね」

「え!?もう?」

時計を見ると夜の7時を指していた

まだ夕方くらいだと思っていた

「時間を忘れるほど楽しかったんですね」

「そ、そんなことないんだから!」

逃げるように自分の部屋に戻った

スウェットに着替えて、お化粧を落として、髪の毛もほどく

鞄の中身を整理していたら、ぐちょぐちょのハンカチが出てきた

これを、上田さんに洗ってもらうわけにもいかない

捨てて、新しいの買う?

いやー、勿体ない

自分で洗うしかないのかぁ

洗面所で、ある程度汚れを落として洗濯機に入れておいた

自分でグショグショにしたけど、少し後悔した

そのあと広間で皆とご飯を食べた

今日、朝早くから準備してくれたことのお礼も言った

ご飯を食べて、お風呂に入って、寝る

ベットに入ったのに寝れない

頭の中を龍治さんに占領される

『プルル、プルル』

スマホを見ると…り、龍治さん!?

「、もしもし?」

「小雪?」

龍治さんの声

「どうしたんですか?」

「いや、寝れなくて」

「子供ですか?」

「そういう小雪はなんで起きてるのかなぁ?」

痛いところをつかれた

「そ、それは…龍治さんの電話で起こされたんです!」

「フフ、そっかー
じゃあもう切るね?」

意地悪だ

きっと、私が寝れないのもわかってる

腹が立ちそのまま電話を切った

『ブー』

スマホを見ると

[おやすみ、小雪] 

龍治さんからメールが入っていた

[おやすみなさい]

そう返信して、寝た





< 2 / 14 >

この作品をシェア

pagetop