君がたとえあいつの秘書でも離さない
 
 「……大丈夫」

 彼は私の前に回り込んでくると、手を引き寄せた。
 
 「君の気持ちが揺らぐようなことはないと信じてる。君の気持ちはキスひとつでよくわかるからね」
 
 「それを言うなら、私だってわかるわ。匠さんが他の人を好きになっていたらキスで分かると思う」
 
 「へー?今までそういうことがあったのかな?」
 
 「……意地悪ね」
 
 「試してみようか?」
 そう言うと、キスをする。

 「お風呂入る?」
 
 「別々にはいりましょ」
 
 「一緒に入ろうって言ってないぞ」
 
 「もう、本当に意地悪」
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