これが恋だなんて、知らなかったんだよ。




これはひどい。

でも、そんなの関係なくありえないくらいに楽しくて。



「もうっ!またナツくんに抜かされたあ!」


「セレナ、俺がこのまま1位抜けしてやるから任せろ」


「勝吾先輩かっこい~!」



セレナ、勝吾先輩。

ボロというボロが、それはもうボロボロと出てくる。


確かに私たちだって関係が疑われたくらい、親しみある関わりをしていたけれど…。

なんかもう、その2人のものは一線を越えてしまっている感覚だった。



「三好、わりーけど。このゲームよくやっててさ俺。いろいろカスタムしてんだよね。まあなんつーか、チート的な」



そう、勝吾くんだけ特別なカードを持っていたの。

それはどうにも、その1枚さえあればデータをセーブしていくことが可能だという。


だから勝吾くんが使っている車は初期のものではなく、1人だけカスタマイズされているものだった。



「でもテクニックはないでしょ?俺はあんたみたいに、ぜんぶのものを傷つけて壊していくような下手なやり方はしないんで」


「…なら、ラスト3週目に入ったら待っててやるよ。そこから勝負しよーぜ」


「車“が”強いだけで余裕ですね、ほんと。自分に何もないからって」


「うわ、喧嘩売ってんだろ」



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