これが恋だなんて、知らなかったんだよ。




「三好!おまえ今のはセコいぞ!!」


「なにが?」


「わざとぶつかって来ただろ!リアルだったら障害事件だからな!!」


「…それくらいしないと分からないと思って」



すごい、すごい…!

初期カスタムの三好くんが、チート車を圧してる…!


───の、結果。



「あっぶね……」


「最後の最後にスキル使ってくるとか、どーかしてんでしょ」


「あ、あれはテクニックだ!!」


「……あほらし」



0.5秒差という僅差で、私たちは負けてしまった。


とは言ってもトータルの順位で見たとしても、

1位:勝吾くん
2位:三好くん
3位:高田さん
4位:私

という結果に嘘はないため、結果としては完敗である。



「惜しかったね三好くん…」


「たぶん応援が足りなかった」


「へ…?」



応援、とは。

それはチームメイトのことを言っているわけで…?

つまりは私のことで…?
私に何かを訴えかけていること…で?



「もっと俺を見ててもらわないと、さ」


「…、」



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