カラダダケの関係に依存していた私の話
「おじさんはその原因が心の中にあると思ってるんだ。

ストレスで目の神経を攻撃しちゃって、それで目が悪くなってる。

だからストレスの元を解消するために、この病院に通っておじさんとお話して欲しいんだよ」


つまり、ここは精神科なのだ。


それを理解した時、何とも言えない気持ちになった。


まだ幼い私にとって精神科は、頭のおかしい人が通うところだ、という誤った認識をしていた。


私、何がおかしいのかな?


ストレスを感じすぎてるって、いけないことなの?


同じ状況だったら、他の人は耐えられるのに、私は耐えられないんだ。


みんなより、心が弱いの?


それってダメなことなの?


ダメなことだから、こんな遠い場所にある病院まで連れてきて、治そうとしてるの?


治らないと、迷惑?


分からない。


自分が、分からない。


何にも例えようのない、ただ、いい方面の気持ちでないことは確かだった。


先生とのお話が終わって診察室から出ると、次は両親が入って行って私は再び1人になった。


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