白杖くんは、恋を知った
「これって手作り?」
「う、うん。僕が作ったんだ」
そう素直に言うと、「ハァ!?」と返される。声のトーンから、驚いているんだなというのはわかったよ。
「えっ、手作り?これが?パッと見、お店で売ってるやつみたいなんだけど……」
「僕、お菓子とか料理作るの好きだから」
目が不自由なのにどうするんだ、と質問されたので一から丁寧に説明する。だけど、話していて少し不安になってしまった。料理はともかくお菓子まで作れてしまうなんてドン引きされないかなって。何故か、星来さんにはそう思われたくないと思っている自分がいて、不思議だ。
「へぇ〜、すごいな恋雪は。あたしはお菓子どころか料理の一つすら作れないからさ」
星来さんがそう言ってくれた時、トクンと胸の奥が温かくなった。どうして、こんなにも嬉しいんだろう……?
ガサガサと音がする。星来さんがクッキーの入った袋を開けたみたいだ。数秒後、星来さんが言った。
「う、うん。僕が作ったんだ」
そう素直に言うと、「ハァ!?」と返される。声のトーンから、驚いているんだなというのはわかったよ。
「えっ、手作り?これが?パッと見、お店で売ってるやつみたいなんだけど……」
「僕、お菓子とか料理作るの好きだから」
目が不自由なのにどうするんだ、と質問されたので一から丁寧に説明する。だけど、話していて少し不安になってしまった。料理はともかくお菓子まで作れてしまうなんてドン引きされないかなって。何故か、星来さんにはそう思われたくないと思っている自分がいて、不思議だ。
「へぇ〜、すごいな恋雪は。あたしはお菓子どころか料理の一つすら作れないからさ」
星来さんがそう言ってくれた時、トクンと胸の奥が温かくなった。どうして、こんなにも嬉しいんだろう……?
ガサガサと音がする。星来さんがクッキーの入った袋を開けたみたいだ。数秒後、星来さんが言った。