再会から始まる両片思い〜救命士の彼は彼女の心をつかまえたい〜
「のどかちゃんを見て、あの時すごい感激したんだ」
「え?」
お互い前を向き歩いていると、ふと彼はあの時の話をし始めた。
「目の前で倒れたからってなかなかすぐに行動を取れないもんじゃないか? たとえ医療従事者だとしても」
「うーん。でもあの時はどうにかしなきゃと思ったんですよね。それに誰も手を貸してくれなかったから私しかいないって思って」
今考えてもあの時は怖かった。
誰もが見て見ぬふりで私が言うまでAEDをとってきてくれる人さえいなった。心臓マッサージをしていても手を貸してくれる人はおらず、いつ救急車が到着するのだろうと途方もなく長い時間に感じた。そんな時に声をかけてくれた夏目さんを神様のようにさえ感じた。
「あの時の夏目さんは本当に救いの神だと思いました。力強い「もう大丈夫だ」の言葉に心の底からホッとしたのを今でも覚えてますよ」
「そうか。でも俺こそあの時の君をみて力強く思ったよ。小柄な君がひとりで頑張ってる姿は凛々しかった。だからこそ周りの人がスマホ片手に撮影し、野次馬になってるのが許せなかった。怖くて手が出せないのは分かるが、撮影するのは別の話だろう?」
確かにあの時、彼はやめろって言っていた。
「私自身は撮影されていたことさえ気が付いていなかったんです。倒れている人に配慮する考えもなかった」
彼は頷く。
「それはそうだろう。でも人に言われないとやめない人たちが許せなかったんだ。手伝えとは言わない。でも何かできることがあるんじゃないか、と考えて欲しかった……。そう思うのは俺たちが医療従事者だからなのかもしれないな」
「そうですね。確かに手を出して欲しかった気持ちはあります。それが撮影だったのは残念ですね。あの人のプライバシーが守れているといいなと思います」
彼も大きく頷いていた。
「え?」
お互い前を向き歩いていると、ふと彼はあの時の話をし始めた。
「目の前で倒れたからってなかなかすぐに行動を取れないもんじゃないか? たとえ医療従事者だとしても」
「うーん。でもあの時はどうにかしなきゃと思ったんですよね。それに誰も手を貸してくれなかったから私しかいないって思って」
今考えてもあの時は怖かった。
誰もが見て見ぬふりで私が言うまでAEDをとってきてくれる人さえいなった。心臓マッサージをしていても手を貸してくれる人はおらず、いつ救急車が到着するのだろうと途方もなく長い時間に感じた。そんな時に声をかけてくれた夏目さんを神様のようにさえ感じた。
「あの時の夏目さんは本当に救いの神だと思いました。力強い「もう大丈夫だ」の言葉に心の底からホッとしたのを今でも覚えてますよ」
「そうか。でも俺こそあの時の君をみて力強く思ったよ。小柄な君がひとりで頑張ってる姿は凛々しかった。だからこそ周りの人がスマホ片手に撮影し、野次馬になってるのが許せなかった。怖くて手が出せないのは分かるが、撮影するのは別の話だろう?」
確かにあの時、彼はやめろって言っていた。
「私自身は撮影されていたことさえ気が付いていなかったんです。倒れている人に配慮する考えもなかった」
彼は頷く。
「それはそうだろう。でも人に言われないとやめない人たちが許せなかったんだ。手伝えとは言わない。でも何かできることがあるんじゃないか、と考えて欲しかった……。そう思うのは俺たちが医療従事者だからなのかもしれないな」
「そうですね。確かに手を出して欲しかった気持ちはあります。それが撮影だったのは残念ですね。あの人のプライバシーが守れているといいなと思います」
彼も大きく頷いていた。