再会から始まる両片思い〜救命士の彼は彼女の心をつかまえたい〜
「お茶でも飲む?」

洗い物が終わり、片付けも終わったところで彼から声をかけられた。
時間はすでに真夜中の1時を過ぎている。

「あ、でもそろそろ寝る?」

眠気もなく、このまま彼と話をしていたいなと素直に思った。

「夏目さんは眠いですか? 私は目が冴えちゃっていて」

そう言うと彼は笑って電気ケトルに水を入れるとお湯を沸かし始めた。
食器棚からマグカップをふたつ取り出すとインスタントのカフェオレの粉を取り出していた。

「夜中だから甘いものにしようか。インスタントで悪いんだけどいいか? 話していてどちらかが眠くなったらそこでおしまいにしよう」

彼の提案に頷いた。
話が行き詰まってしまったら寝ればいい。
そう考えるだけで気持ちが軽くなる。
でもきっと眠くなんてならない。
私の直感はそう言っていた。
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