再会から始まる両片思い〜救命士の彼は彼女の心をつかまえたい〜
「のどか」

私を呼ぶ声がどこか色気を帯びている。
私を見つめる彼の顔はいつのまにか男に変わっていた。
ベッドに横たわった私を跨ぎ、彼はスウェットの上着を勢いよく脱ぎ捨てた。
そのまま私の着ていたカットソーの中に手を入れる。先ほどまで触れられていた私の身体はすでに火照ってきている。
背中に手が回るとブラのホックは簡単に外され、用を足さない布となったブラは持ち上げられてしまう。
彼は服をたくしあげ、私の胸に優しく手をおくとやんわりと揉み始める。

「ん……」

私が感じてしまうとさらに彼は先端をいじり始める。つまんだり、擦ったりと緩急つけた刺激に私は腰をくねらせてしまう。
すると彼は逃さないと言わんばかりに腰から抱きしめてきた。
片手で私の腰を抱き寄せると、器用にもう片手は胸をいじっている。そのうちに吸われたり、転がされたりし始めると私の声は我慢できずに漏れ出してしまう。

「はぁ……ん」

「のどか、愛してる」

「わ、私も」

彼の指は私の間に入ってきて、なぞり始める。
ぴちゃぴちゃと聞こえる水音がまるで私からのものとは思えない。
彼に腰を支えられたままの状態だったが気がつくと彼は足の間に入り込んできた。

「やだ。汚いよ」

「汚くない」

そう言って彼は舌で私の秘部を刺激し続ける。私は彼の髪の毛に触れ、彼の腕にしがみつきたくて仕方ない。

「裕さん、もっと近くに来て」

私の声に彼は笑顔で埋めていた顔を上げ、私の元へ戻ってきた。
私が彼にしがみつくと彼もぎゅっと抱きしめてくれる。

「いいか?」

「うん」

それを合図に私たちはひとつになった。
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