もう、オレのものだから〜質実剛健な警察官は、彼女を手放さない〜

胸を弄るのをもう片方の指に託した志貴くんの唇は再び私の唇へ帰ってきて、濃厚なキスを仕掛けてくる。


「あっ……!やぁ……っ、しきく、ダメ……っ」

「……ダメ?」

「んっ……!はぁ……っ、や……っ!」

「……ん、いいよ、イって」


耳元で熱い吐息を纏った甘く低い声で囁かれた瞬間、目の前が白く弾けた。


「── オレも、もう限界だ」


くったりと彼に(もた)れる私に昂りが擦り付けられ、僅かに呼吸を乱しながら(たぎ)る熱を孕んだ双眸が私を捕らえる。

きゅ、とシャワーを止めた彼が、いつの間に用意していたのか、ゴムのパッケージを口で破りそれを装着する。

朦朧とした意識の中でそれを眺めていれば、


「葉菜の中、入れて?」


熱い塊が、下腹部をノックするように当てがわれた。


「……どうぞ……?」


私も今、その熱を待ち望んでいることはもう隠しようがない。


「……本当にあなたは……。しっかり捕まってて」


くしゃりと僅かに顔を歪めた志貴くんに次の瞬間には右足を持ち上げられ、私は彼にしがみつく。

そして丁寧に慣らされ開かれたそこを彼がぐ、と貫いて、その快感に今度は私の顔が歪む。

難なく飲み込まれてしまったその昂りの形は、身体がもうしっかりと覚えている。


シャワーの音の消えた浴室には、耳に絡みつく水音と荒い息遣い、それから濡れた嬌声とお互いの熱が、湯気とともに濃厚に充満していた── 。



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