敏腕外交官は傷心令嬢への昂る愛をもう止められない~最上愛に包まれ身ごもりました~

 たまらずといった感じに唇を合わせた彼に、声を奪われる。彼が清十郎さんへの嫉妬をここまで露わにするなんて意外だった。

 結納の場から私を連れ出す時は、冷静で落ち着いているように見えたのに。

「きみは誰にも渡さない」

 角度を変えて何度も重なるキスの合間、叶多くんが低い声で囁き、また私の唇を塞ぐ。

 軽く食むようなキスが次第に、貪るような深い口づけに変化していく。唇の隙間から舌が差し込まれ、濡れた音を立てて口内を探られる。

 甘くて心地よくて膝が砕けそうになるけれど、叶多くんの大きな手がとっさに私の腰をぐっと抱き寄せ、激しいキスを終わらせてくれない。

 着物の締め付けのせいもあるのか段々と酸欠になり、もがくようにして彼のスーツに縋った。

「……着物、脱がせていいか?」
「えっ?」
「窮屈そうだし、なにより俺が、アイツのために美しく正装したきみをもう見ていたくないんだ。すべて剝ぎ取って、俺の痕跡をもう一度、その美しい体に刻みつけたい」

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