敏腕外交官は傷心令嬢への昂る愛をもう止められない~最上愛に包まれ身ごもりました~
「そういうの、なんて言うんだっけ。ベタボレ?」
「そうだな……べた惚れ、その通りだよ」
ためらいなく、自分の気持ちを口にする。他人の前で隠したりごまかしたりすることができないほど、美来への想いは日に日に成長していた。
「早くニホンに帰りたい~って顔してる」
「まぁな。やっぱり、電話だけじゃ足りないよ。顔が見たいし、抱きしめたい」
この言葉を美来が聞いたら、おそらく照れるであろう。真っ赤になったその顔を想像しただけで、胸の奥に熱いものが滾る。
「ミクルもそう思ってるさ」
「ああ、わかってる。だからこそ、そこに付け込む男が現れないか心配だ。マンションに閉じ込めて外出禁止にしていても、安心できない」
藤間の接近が心配なのはもちろんだが、それ以外の男も一切寄せつけたくない。
こんなにも独占欲を覚える相手は美来が初めてで、自分でも戸惑っているくらいだ。
「ちょっと待ってカナタ。それって監禁じゃ……?」
ホルヘが完全に引いた顔で俺を見ている。美来に対する愛情が行き過ぎている自覚はあるが、さすがに犯罪まがいのことはしない。