敏腕外交官は傷心令嬢への昂る愛をもう止められない~最上愛に包まれ身ごもりました~
自分の身に起きていることが信じられずただ瞠目していると、叶多くんが指輪をぴったり奥まで嵌めてくれた。
じわじわと、熱い感情が胸にこみ上げる。
「美来」
「……はい」
指輪から視線を上げ、彼と目を合わせる。
優しさと情熱が溶け合った彼の瞳が、涙ぐむ私を映していた。
「きみのいない人生は考えられない。結婚してほしい」
真摯な言葉が胸に沁み渡り、新たな涙が湧く。再会できただけで嬉しいのに、こんなに大きな愛をもらってしまったら、幸福で胸が潰れそうだ。
「私も……叶多くんと一緒の人生がいい。ずっと、隣にいさせて?」
正直な気持ちを告げると同時に、目の端からつうっと涙がこぼれる。
濡れた頬に叶多くんがそっと手をあてて、優しく口づけしてくれた。
「愛してる」
昂った感情がそのまま声になったようなかすれ声で囁いた彼に、また唇を塞がれる。
長い間触れ合えなかったもどかしさを解放するように、何度も何度も、角度を変えて唇が重なる。