敏腕外交官は傷心令嬢への昂る愛をもう止められない~最上愛に包まれ身ごもりました~
「ねえ、もっと話したいから、このお茶、泉美さんも一緒に飲みましょうよ。ついでに甘いお菓子もお願い」
「ふふっ。では、お言葉に甘えてご相伴にあずかります。お菓子とカップお持ちしますね。美来様が元気になられたようでなによりです」
一旦部屋を出て行く泉美さんを見送って、熱くなった顔をパタパタと手で扇ぐ。
彼女が言った通り、少し話をしただけでも心は軽くなっていた。
問題はなにも解決していないけれど、誰に文句を言われようと、叶多くんを想う気持ちだけは譲れない。そうやって自分に正直にいれば、おのずと道は開けると思うのだ。
泉美さんも加わったささやかなお茶会は和やかで、話題は自然と恋愛方面へと移った。
「泉美さんは気になる男性いないの?」
「私ですか? 私は、恋愛があまり得意じゃなくて………」
泉美さんは苦笑し、ラングドシャでチョコレートをサンドしたお菓子をサクッとかじる。その頬はほんのり赤く染まっていた。