Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
遼太郎の腕に力がこもる。自分の体に同化させるかのように、力の限り抱きしめる息もできないほどの抱擁。あまりの苦しさに、声をあげそうになった口は、遼太郎の口によって塞がれた。
抱擁と同様に息もつかせないほどのキスに、みのりも夢中になって応えた。キスに応えながら、遼太郎の背中に腕を回して抱きしめ返す。
遼太郎はみのりの頭を両手で抱えてキスを深め、アパートのドアの内側の薄暗い空間に、キスを交わす息遣いだけが響く。
そのうち、遼太郎のまるで貪るようなキスに、みのりが追いつかなくなる。遼太郎に翻弄されて、ただ受けるだけで精一杯になる。
遼太郎もキスだけでは満たされなくなり、みのりの体を抱え上げて、自分の肩に担いだ。
「きゃっ…?!」
突然の浮遊感にみのりが、驚いた声を出す間も、遼太郎はみのりの宙に浮いた足から靴を取り去った。
自分の靴も素早く脱ぐと、大股でベッドまでやって来て、みのりをそこに座らせ、コートやセーターを有無を言わさず剥ぎ取った。
そして、息つく暇も与えず、そこに押し倒す。
「……ふっ、……ぅ…ん…」
みのりは激しいキスを受けながら、このまま始まってしまう状況を察する。遼太郎の唇が頬や耳へと移り、口が自由になった合間に、みのりはたまらず声を上げた。