Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
「…りょ、遼ちゃん、待って。私、今日、山で落ち葉の中とか突っ込んじゃったし、……しゃ、シャワー、先に浴びさせて……?」
しかし、遼太郎はみのりの言葉を聞き入れなかった。聞こえているはずなのに、行為を中断させる気配もない。
「遼ちゃん?」
頬に瞼にキスを受けながら問いかけてみても、遼太郎は答えなかった。
「…………」
みのりは、先ほどの車の中の遼太郎のままだということを覚って、語りかけることもできなくなってしまう。
拒否する理由も見つけられず、流されるまま遼太郎の早急な愛撫を受ける。いつしかみのりは全てを取り去られ、同じく遼太郎も、二人の間を阻むものを全て脱ぎ捨てていた。
遼太郎が首筋を強く吸い上げているのに気づき、みのりはとっさに両手で遼太郎の唇を防ごうとする。
「…遼ちゃん。首はダメ…!見える所だから!」
すると、遼太郎は押し通すように、みのりの両手首を掴んで、それをそれぞれベッドの上に押しつけた。
「あ……!」
みのりは両手の自由を奪われて、なすがままになるしかなくなる。首に胸元にキスを受けながら、みのりの意識は愛撫に感じるよりも、手首を掴む遼太郎のあまりの力の強さに慄きはじめる。