Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
遼太郎の危惧に、みのりは鼻から息を抜いて呆れる。
「俊次くんが?まさか!遼ちゃんよりさらに4つも年が離れてるのよ?それに、個別指導してて私のこと好きになるマゾ体質のモノ好きは、遼ちゃんくらいよ」
そう言ってみのりは笑い飛ばしたが、遼太郎は知っていた。みのりの周りにいる男たちは、生徒でも大人でも、綺麗で可愛いその不思議な魅力に一度は惹かれてしまうことを。
何も言葉を返してこない遼太郎を、みのりは振り返って確かめる。だけど、楽しいおしゃべりも、この辺で終わりにしなければならなかった。
身支度をしたみのりが、バッグを抱えて遼太郎へと声をかける。
「それじゃ、遼ちゃん。朝ごはん作ってあげられなかったけど、遼ちゃんは自分でお料理できるから、あるもので適当に食べてくれる?……それと」
と言いながら、みのりが机の上の小さい整理棚から何やら取り出した。
「ここの合い鍵。これは遼ちゃんが持ってて。そうすれば、私がいないときに来ても、中に入っていられるでしょう?ここを出るときには、これ使って鍵かけてね?」
遼太郎はベッドから立ち上がって、合い鍵を受け取った。