Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
「そう……。だったら、よかった……」
遼太郎の言葉の裏にあるものに気が付いたのか…?
みのりは含みのある雰囲気を見せたが、何も追求しなかった。
会話が途切れて、お互い黙々とご馳走を口に運ぶ。まだお互いに、昨夜のことが心のどこかにあって、それが会話を妨げていた。
先に食べ上げて、箸をおいた遼太郎が口を開く。
「先生。俺、今日は家に帰ろうと思います」
遼太郎も本当ならば、もう1泊くらいしようと思っていたが、一緒にいるときっと今夜もみのりを抱いてしまうだろう。
ここは一旦頭を冷やすことも必要だったし、今日はみのりにゆっくり眠ってもらいたかった。
食べていたみのりの手が止まる。遼太郎の意図を探すようにじっと見つめる目には、切なさを通り越してショックを受けているような色が浮かんでいた。
瞳が潤んで、綺麗なそれが一回り大きくなったように見えて、遼太郎の胸もキュッと切なくつまされる。
しかし、みのりは心の内の切なさは押し込めて、納得しているように頷いた。
「……うん、そうだね。遼ちゃんの両親も早く遼ちゃんに会いたいだろうし、ラグビー部の練習にも顔を出してほしいって思ってたところだったの」
「部活に?」
みのりの返答が意外だったのか、遼太郎は問い直した。