Rhapsody in Love 〜二人の休日〜



遼太郎の両親の気持ちや、ラグビー部の後輩たちのため。『豊かな感受性』で全てを肯定的に、先回りして色んなことを考えてしまうから、『自己犠牲をしてまで相手のために行動』しなければならなくなる。

だけど、『自分を偽れない』から、本当の気持ちがそうでない場合は、その心は辛い思いをしているに違いない。だから、さっきもあんな顔で目を潤ませていたのだ。


遼太郎は歳を重ねて大人になって、人間理解や状況判断が多少できるようになった。それに加えて、古庄の見解にも助けられて、生徒だった時には見えなかったみのりの内面が、少しずつ読み取れるようになってきていた。


自分の欲求を素直に表現できないみのり。
それはいじらしくもあり、もどかしくもある。
そして、そんなみのりを知れば知るほど、遼太郎はいっそう愛しさを感じずにはいられなかった。

やっぱりもう一晩、一緒にいたいと思ったが、今更言ったことを覆すわけにもいかず、キュッと唇を引き結んで、そこから溢れて出て来そうな衝動を押し留めた。


遼太郎が微妙な表情で黙ってしまったので、みのりは遼太郎が変に気を回さないように、ニコリと笑顔を作って見せた。
すると、遼太郎もそれに応えるように、表情を緩める。


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