Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
『どうして信じてくれないんですか……!』
そう言って、みのりを詰ってしまったことを後悔する。
目の前にいて自分に微笑みかけてくれているこの人が、自分を信じてくれていないなんてあり得ないはずなのに……。
「さあ、先生。食べてください」
遼太郎は気を取り直して言葉をかけた。
「味噌汁どうですか?先生ん家には出汁の素がなかったんで、ネットで調べて、昆布と鰹節から生まれて初めて出汁をとってみたんです」
「うん。すごく美味しくできてるよ。同じ材料で作ってるのに、私が作るのよりもずっと美味しい」
「人に作ってもらってるから、美味しく感じるんじゃないですか?」
「そうかもしんない」
遼太郎の何気ないツッコミに合わせて、みのりもそう言って笑った。
それから、みのりが食べ終わると、片付けはみのりが担当した。
遼太郎も「座ってて」と言われたにもかかわらず、食事をした部屋とベッドのある部屋の隅々まで掃除機をかけた。
みのりが食器を洗いながら、その様子をチラリと窺う。よく見ると、昨日干したままになっていた洗濯物も、いつの間にかきちんと畳まれて部屋の片隅に置かれていた。