Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
「……遼ちゃん……?」
声をかけられて、遼太郎は無言で振り向く。みのりの切迫した感情を映した顔を見て、微かに表情を曇らせる。
「あのね……、ギュッてして……?」
みのりの〝お願い〟に、遼太郎の胸もギュッと掴まれるように反応した。あまりの愛しさに、全身に震えが走る。
遼太郎はみのりに歩み寄ると、腕を伸ばしてそっとその中に包み込んだ。遼太郎がギュッと抱きしめる前に、みのりは遼太郎の背中に腕を回してギュッと力を込めた。
「……先生?」
遼太郎が懐にいるみのりに語りかけると、みのりの腕にはいっそう力が入り、みのりは遼太郎の胸に顔を埋めた。
「好きなの……!遼ちゃんのことが、どうしようもなく好きなのよ……!」
胸に響いてくるみのりの想いを聞いて、遼太郎は言葉をなくした。
まるで、初めて告白されたときのように、遼太郎の胸に楔が打たれた。
「遼ちゃんにはどこにも行ってほしくない。本当は遼ちゃんをずっとこの部屋に閉じ込めておきたいくらい、遼ちゃんのことが好きなの。私が帰った時にはいつもここにいて、『おかえり』って言って抱きしめてほしいの」