Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
体に回されたみのりの腕に、いっそう力がこもる。遼太郎はみのりを包み込むように懐深くに抱え直し、俯いてその髪に頬を付けた。
遼太郎の中にも、苦しいほどの想いがまた込み上げてくる。
「遼ちゃんには何からも縛られないでいてほしいのに……。私は遼ちゃんよりもずっと年上なのに、そんなバカで幼稚なことを考えてるの。遼ちゃんが困ることは分かってるのに、こんな面倒くさいこと言って、ごめんなさい……」
みのりの声がくぐもって、涙が混じる。
遼太郎のみのりを包み込む腕に、思わず力が入った。みのりのこの言葉を、愛しいと思いこそすれ、どうして面倒くさいなどと思うだろう。
みのりの思考から余計なものを全て取り去ったとき、そこに残るのは自分を好きでいてくれる感情だけだと、遼太郎は確信した。
みのりを抱きしめながら、遼太郎は考えた。葛藤して苦しむみのりの感情を、どうしたら和らげてあげられるのか。
多分、「部活に行かずにここにいる」と言っても、みのりは安心しない。そうしてしまうと逆に、みのりは罪悪感で窒息しそうになってしまうだろう。