Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
だからこそ、考えあぐねた。何が最善なのか、今の遼太郎にはなかなか判断できなかった。
ただ、こうやって言葉もなく、抱きしめてあげることしかできない。
しばらくそうやって、お互いを抱きしめあってから、ようやく遼太郎が口を開いた。
「俺はたとえ先生がどんなことを言おうとも、それを『面倒くさい』なんて絶対に思わないから安心してください。むしろあれこれ悩まず、隠さずに言ってくれた方が俺は嬉しいです」
ギューっと締め上げるように遼太郎の体に巻き付けられていた、みのりの腕の力が少し緩む。
そして、遼太郎の懐から顔を上げて、遼太郎を見つめた。
その涙を湛えながらも、あまりにも澄んで真っ直ぐな瞳を見て、遼太郎の中にただ一つ、決意が芽生えた。
——これはもう、結婚するしかない……!
こんなにも想い合っていて、それでもお互いに不安があるのなら、絆をもっと強固にしておくしかない。
たとえずっと一緒にはいられないとしても、結婚という社会の仕組みが繋いでいてくれる。お互いの隣がお互いの居場所になって、そこが帰る場所になれば迷うこともなくなる。