Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
みのりも目を閉じて、それに応える。お互いの体に回された腕に力がこもるにつれて、キスも深まっていく。そのまま、ベッドの上に倒れ込んで、心と体に興った欲求に従いたくなる。
けれども遼太郎は、すんでのところでいきなりキスをやめて、みのりの肩を掴むと二人の間に空間を置いた。
そして、満たされなかった欲求を宥めるように、大きく息をつく。
「また後先考えず、先生を抱いてしまうところでした……」
それを聞いて、みのりも強引に離された理由が分かる。納得したように息を抜くと、花が咲くように可憐な笑顔を見せた。
「それじゃ、出かけるまでまだもう少し時間があるから、コーヒーでも淹れようか」
一緒にいる時にしか飲めない〝みのりのコーヒー〟に、遼太郎の顔も期待に満ちる。その表情を確かめると、みのりは遼太郎の手を離れて再びキッチンに向かった。
ドリップ用のケトルをコンロにかけ、道具を出しカップを二つ並べる。
お湯が沸くのを待っているみのりの後ろ姿を見て、遼太郎は思わず言葉をかけた。