Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
「……結婚て。………まさかアイツと……。アイツがみのりちゃんにキスマークを?」
俊次の穿った推測の呟きは、遼太郎に向けたものでなく、ほとんど独り言だった。
——……ん?!なんだって?!
しかし、遼太郎の耳は俊次の言葉に敏感に反応した。それは聞き流すわけにはいかない内容だった。
「『アイツ』って、誰だよ?先生の〝彼氏〟、知ってるのか?」
その『アイツ』なる人物は、みのりの彼氏ではない。それは分かってることだ。
だけど、それがいったい誰なのか、俊次がなぜその人物のことを知っているのか。今それを確かめておかないと、後々気になって悶絶することになることを遼太郎は確信していた。
「一度学校で見かけたんだよ。みのりちゃんに会いに来てたっぽい」
「え、学校にまで来るなんて……。どんな人だった?」
「どんな……って。メガネかけてて、背が高くてスラリとしてて、顔もいいし、見るからに頭良さそうで……。あ、そうだ、ラグビーの試合にも来てたよ。新聞記者なんだって。俺にインタビューしたいとか言ってたから……」
そこまで俊次の話を聞いて、遼太郎の記憶の中に閃くものがあった。