Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
「え……!」
ちょっと意地悪な質問だったが、それは遼太郎の思考から陽菜を消してしまうことには成功した。
「……そりゃ、あの時は……、困らせてしまうかも…だけじゃなくて、嫌がられるかもとか、呆れられるとか、笑い流されるとか、いろんなことを考えて、めちゃくちゃ悩んでました」
「なんか、全部ネガティブだね……」
肯定的な評価をしたかったけれど、並べられた遼太郎の気持ちからは希望を全く感じられなかった。
「本気で先生のことを好きだった分、本当に不安だったんです。……だって、先生はやっぱり、〝先生〟だったから……」
みのりの胸がキュンとして、思わず遼太郎にしがみついて、その胸に顔を埋めた。
「それでも告白してくれたんだよね?あの時勇気を出してくれて、本当にありがとう……」
遼太郎の方も、みのりの言葉が心に沁みた。
あの時勇気を振り絞って告白していて、遼太郎自身も本当に良かったと思っていた。
みのりがどれだけ想っていてくれていたとしても、教師という立場上、告白はしてくれなかったと思う。あの時遼太郎が動かなかったら、きっと先生と生徒という関係のまま離れ離れになっていただろう。
「でも、実を言うと、ほんの少しは、先生も俺のことを好きでいてくれてるんじゃないか……とも思ってました」
これを聞いて、みのりは反射的に顔を上げて、それを赤くさせた。