Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
「大丈夫、俊次は必ずやってます。暗に示唆されると、絶対にその通りに動くんです。俊次と17年も兄弟やってる俺が保証します」
それを聞いて、みのりはまるで自分のことのように気色ばんで、頬を紅潮させた。
「……抱きしめてからの……。あぁ〜、考えただけでドキドキするっ!!」
遼太郎の腕の中で、目を瞑って胸を押さえるみのりを見て、遼太郎の胸もドキッと反応する。
——うう……やばい。めっちゃ可愛い……!!
こんなみのりを一番近くで独り占めできる幸せを、遼太郎は噛みしめた。
「行動が先になってしまった場合でも、そこから心が動き始めるきっかけになりますから。俊次もきっとドキドキしているはずです」
全て分かっているような遼太郎の言葉。
それは、そういう過程を経験している者だからこそ、語れることなのかもしれない。
「遼ちゃんもそうだったの?行動が先だったよね?違う?」
「え……?」
何のことを言われているのか分からなくて、遼太郎は首を傾げる。
「ほら、文化祭の暗闇迷路で……」
と、みのりが言いかけた途端、遼太郎は血相を変えて慌ててみのりの口を押さえた。
「あれは今でも後悔してるんですから、その話はしないでください!」
「ぁれが、遼ちゃん…の、きっかけ…だったの?」
口を押さえられながら、みのりは途切れ途切れに質問する。素直にその答えが知りたいらしい。