Rhapsody in Love 〜二人の休日〜




「先生を好きになったきっかけですけど、今思えば色々あるんです。暗闇迷路のことも、もちろんそうだと思うし。試合の応援に来てくれたこととか、個別指導をしようって言ってくれたこととか、体育大会で怪我の手当てしてくれたこととか……、他にも先生の不意打ちの色気にドキッとしたり……。知らないうちに好きになっていったんだと思うけど、それを自覚するのにけっこう時間がかかりました」


遼太郎の語ることに、みのりはじっと耳を澄ませて聞き入った。それから、しみじみと遼太郎を見つめる。


「不思議だね。私と同じよ?ホント気づかないうちに、ものすごく好きになってたの。……だけど私の場合は、それに気づいてしまうのがとても怖かったな」


遼太郎もじっとみのりを見つめて、『怖い』の意味を考える。

その『怖い』の一言の中に、どれだけの葛藤が隠されているのだろう。
そして、その『怖さ』はきっと、今も意識しないところでみのりを苛んでいるのだろう。そうでなければ、二人の未来が〝どうなるか分からない〟…みたいなことを言うはずがない。


遼太郎の切ない眼差しを受けて、みのりの胸もキュッと震えて切なくなる。


「遼ちゃんへの気持ちに気づいてなかった時でもね?今思い出すと、もうすでに好きになってたんだよね。さっき遼ちゃんが言ってた出来事の時、私すごくドキドキしてたの覚えてる」



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