Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
それは遼太郎も同じだった。日常的に何気なくみのりと関わるどんな時でも、どうしようもなく胸が高鳴っていた。
「……俺は今でも、先生とこうしてるとドキドキします」
心の内を素直に打ち明けると、遼太郎は想いが高じて意識もせず、頭を傾けて唇を重ねていた。
唇が触れ合う瞬間、みのりの胸もドキドキと鼓動をうち始める。
思い出で語るどんな場面よりも、今この瞬間が、いちばん切なく心が震えた。