Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
「もう!遼ちゃん!!『今夜は寝かさない』って言ってたのは、遼ちゃんだよ?!」
みのりはヤケクソ気味に、遼太郎の上に突っ伏した。突っ伏したまま、未練がましくチラリと遼太郎を確かめてみる。
変化なし。
「はあ……」
みのりは諦めのため息をつき、体を起こして、もう一度遼太郎の寝顔を見つめる。
「今日は試合で活躍した後、子供達と遊んであげて。私の介抱もしてから、先輩相手に酒も飲んで……。大変な一日だったよね。お疲れ様」
そう囁いて遼太郎の頬を撫でると、みのりは立ち上がって部屋の照明を消した。枕元の暖かい色ののランプだけが灯り、遼太郎の顔がほのかに照らし出されていた。