Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
肌の上を滑る遼太郎の唇の甘く痺れるような感覚に、敏感になったみのりの体が快感を伴って反応する。
「…あっ!」
みのりは思わず声を上げ、胸に顔を埋める遼太郎の頭を抱きしめた。
みのりの想いと響きあうように、遼太郎の愛撫は切なさを帯びていた。遼太郎の息遣い、遼太郎の触れ方一つ一つに、遼太郎の想いが溢れていた。
みのりはそれら全てを、自分の感覚全てで感じ取り、自分の全てに刻み付けておきたいと思った。
しばらくするとみのりは息を乱し、何も考えられなくなった。迫り来る別れの時も、その先にある離れ離れ時間の切なさも、全て忘れてしまえるほど遼太郎がもたらす感覚が全てになった。目の前にいる遼太郎のことだけが、みのりの意識の全てになった。
遼太郎が『寝かさない』と言った言葉の通り、尽きることのない愛しい想いは何度もその行為に駆り立てて、求め合うことをやめられなかった。
「…遼…ちゃん……っ」
みのりが遼太郎にしがみつきながら、その名を叫んだ直後、どっと脱力した。
覆い被さっていた遼太郎は体勢を変え、みのりの隣へ移ってみのりを抱き寄せた。こんなにも寒い空気の中で、みのりはうっすらと汗をかいて胸を上下させている。
みのりは目を開いて遼太郎を見つめ返すことなく、荒い息のまま溶け落ちるように眠りに入っていく。