素敵後輩の隠し事
掴みかかった私を同級生は払い除けた。
だから私は無様に地面に倒れ込む。
「ガリ子。
てめぇ俺らに刃向かうのか」
同級生はあの時みたいに笑いながら、私の顔を足で踏む。
久しぶりに感じたこの恐怖に、身も心も震えている。
「なぁ。あの時みたいに見せろよ。
お前のやってるとこ」
その瞬間、あの光景が蘇る。
叩かれたり蹴られたりするよりも酷いことを、私は彼らにされていた。
身も心もズタズタになって死のうとさえ思った。
だけど瀕死の状態で運び込まれ、死ぬことが出来なかった。
私はそんななのに……この人たちは、罪から逃げた。
そんなこと知らねぇ、なんて言って。
未成年だから犯罪にならねぇだろ、なんて言って……。