その声に弾かれるように、お義母さんが振り向いた。



リュウくんも、私を見ている。



お義母さんは、入ってきたのが私だとわかると、



「ああー、ミオちゃん」



と、息を吐くように、か細い声で言って立ち上がった。



何か言わなくちゃ、と思ったけれど、泣きそうな顔のお義母さんを見て、言葉に詰まってしまった。



心配してくれていたんだということは、その表情ですぐにわかった。



ごめんなさいと言おうとして、口を開きかけた私を、お義母さんはそっと首を横に振って制した。



そして、私の腕をとって廊下に出た。





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