極上イケメンと溺甘同居。 〜何もかも失った私が、イケメン建築士に毎日愛された結果。〜



 朝の九時。起きて着替えをしてリビングに向かう。


「あ、おはよ。暖乃さん」

「おはようございます。いい匂いですね」

「うん。取引先の人にホットケーキミックス大量にもらったから今日はホットケーキだよ」


 確かに小麦とバニラエッセンスの甘い香りがすると思った!


「手を洗ってきて、食べよ。メレンゲで焼いたし美味しいよ」

「ありがとうございますっ」


 洗面所で顔を洗ってうがいをし、手を洗うとリビングに戻った。すると、お皿にはふわふわのスフレパンケーキが三つ盛り付けられていてフルーツも添えられている。


「このブルーベリーも貰い物。生クリームは冷凍だけど……まぁ、食べて」


 朝食なのに、こんな贅沢なものを食べてもいいのか躊躇してしまう。だけど、食べないと冷めちゃうので「いただきます」と手を合わせてナイフで切りながら口に運ぶ。
 ふわふわで口の中でとろける生地に感動すら覚える。


「美味しいですっ! 優澄さん、料理人にもなれそうですよね」

「そう? まぁ、料理は好きだからね。趣味の内でやってるのが一番いいんじゃないかな。だって、極めたいとか思わないし。好きなことやって生活できたらいいかもだけど、俺はこうやって暖乃さんに振る舞えたらそれで十分なんだよ」

「……っそういうこと、不意打ちで言わないでください!」

「え、なんで? もしかして、意識してくれた?」


 まだ、好きになったとかそういうのは言えていない。言えなかったが正しい。
 優澄さんに好意を寄せられてるのも分かってるが、もし恋人同士になって、それでまた離れていってしまったらと思ったら耐えられない。

 やはり、あの出来事がトラウマになってるんだと思う。今はまだ、この気持ちの良い関係でいたいと思ってしまう。



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