極上イケメンと溺甘同居。 〜何もかも失った私が、イケメン建築士に毎日愛された結果。〜
お家から彼の車で一時間。着いた先は、来週オープンを迎える商業施設だった。
「優澄さん、ここって来週オープンじゃなかったですか?」
そういえば、美園さんがここのこと話していた。いろんな施設が入るから楽しみだって……
「ここは、俺が設計した商業施設だよ。今日関係者のみのオープンだからって招待状もらったの」
「そうなんですね! すごい……優澄さんって本当にすごいですね」
彼の手には、ここの施設の名前と三階にある水族館の名前が書かれていた。しかも見たこともない【関係者】と書かれていた。優澄さんに手を繋がれて中に入ると「梶原さん!」と前の方から声をかけられる。
「こんにちわ、梶原さん。きてくださってありがとうございます」
「山中さん、この度はお招きいただいてありがとうございます」
「もしかして、こちらが、愛しの婚約者様ですか? 可愛らしい方ですね」
こ、婚約者!? 私まだ了承してないですけど!
「えぇ。私の婚約者の暖乃です。やっと同居まで漕ぎ着けることができまして」
「そうなんですかぁ。残念ですなぁ、もう少し早く、娘と会っていたら良かったのにと悔やみきれません」
「いえ? 会っていても、あなたのお嬢様を好きになることはありません。俺が好きなのは暖乃だけですので、これは一生変わることはありませんよ」
「いやぁ、うちの娘も可愛いですけどね」
「なんど言われても好きなのは暖乃だけです。暖乃は可愛さだけでは言葉にできないくらい魅力的な女性です。それに、誤解を与えることはやめていただきたいのです。今日は、建築士としてではなくあくまでプライベートとして彼女とデートしにきたのでこれで失礼しますね」
なんだか知らない間に、婚約者になっていたり同居していることを暴露されたりして頭の中はパンク状態に陥っていると「さぁ、行こうか」と優澄さんに声をかけられて水族館入口で入場チケットをスタッフさんに渡して中に入った。