悪役令嬢は友人の恋の行方が気になる
社交シーズンに入る2週間ほど前に、王太子が王宮のステファニーの部屋を訪ねてきた。
部屋には、いつもの護衛の彼と、ステファニーの3人だけである。

「昨日、マリア嬢と会ってきたよ。相変わらず美しく謙虚だった。」
「はいはい。」
ステファニーは適当に相槌を打つ。
「そろそろバイロン侯爵家での夜会について、打ち合わせしておきたいのだが。」
「そうね。招待状のこともあるしね。」
最近では王太子にまでタメ口のステファニーである。昔の家庭教師がいたら指導されるところだが、王太子も気にしていない。

「招待状を出すのはバイロン家の親戚、グロリス伯爵家、それから三大公爵家、各侯爵家でいいかな。」
「それでいいと思うわ。」
「ケント家も大丈夫か?ロベール。」
「こちらも異存ありません。」
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