シロツメクサの約束~恋の予感噛みしめて~
いつまでも子供のころの私ではないのだ。今の私を見て欲しいと思うのはわがままだろうか。
無理もないか。童顔だしね。
「そんなのわかってるさ。だから連絡先を聞いてまた会いたいと思ってるんだろ」
「う、うん。それならいいけど」
大人の女として扱って欲しいと言っておいて、実際にそうされるとはずかしくなってしまう。恋愛に慣れていないのがバレバレではずかしい。
「それ貸して」
操作をもたもたしていると、すっと手からスマートフォンが彼の手によって抜き取られた。そして開いていたメッセージアプリを操作し朝陽くんの連絡先をあっという間に登録した。
「これでよし、っと。なにかったたら……いや、何もなくても連絡して」
「うん。わかった」
彼の目を見てうなずく。まだ話したいことはたくさんあるけれど、これでもう最後ではない。次の約束もできる。そう思うとさっきよりもすんなりと車から降りられた。
「ありがとう、朝陽くん。送ってくれて。あ、あと治療も!」
「いいえ、どういたしまして。おだいじに」
にっこりと笑った彼に手を振って助手席のドアを閉める。外からも手を振ると彼は軽く手を上げて車を発車させた。
車の影が小さくなって見えなくなくなるまで、私は彼と過ごした余韻につつまれてそれを見送った。
無理もないか。童顔だしね。
「そんなのわかってるさ。だから連絡先を聞いてまた会いたいと思ってるんだろ」
「う、うん。それならいいけど」
大人の女として扱って欲しいと言っておいて、実際にそうされるとはずかしくなってしまう。恋愛に慣れていないのがバレバレではずかしい。
「それ貸して」
操作をもたもたしていると、すっと手からスマートフォンが彼の手によって抜き取られた。そして開いていたメッセージアプリを操作し朝陽くんの連絡先をあっという間に登録した。
「これでよし、っと。なにかったたら……いや、何もなくても連絡して」
「うん。わかった」
彼の目を見てうなずく。まだ話したいことはたくさんあるけれど、これでもう最後ではない。次の約束もできる。そう思うとさっきよりもすんなりと車から降りられた。
「ありがとう、朝陽くん。送ってくれて。あ、あと治療も!」
「いいえ、どういたしまして。おだいじに」
にっこりと笑った彼に手を振って助手席のドアを閉める。外からも手を振ると彼は軽く手を上げて車を発車させた。
車の影が小さくなって見えなくなくなるまで、私は彼と過ごした余韻につつまれてそれを見送った。