庇護欲強めの彼に守られ、愛されました
「私をずっと恨んでたの? ごめんね」

「謝る必要はない。コイツはただ単に振られただけなんだから、逆恨みだ」

 剣崎さんにピシャリと言われ、黒川は不機嫌そうに顔をしかめた。
 まだ納得がいっていないのかもしれない。私に仕返しをしないと気が済まないのだろうか。

「反省しろよ。これ以上彼女に付きまとっても無駄だ。必ず俺が守るから」

 疲れてきたのか黒川が抵抗をあきらめたところで警察が到着した。
 私を狙って危害を加えようとしたと認めた黒川が、警察官に捕らえられてパトカーで連行されていく。

「剣崎さん……」

 気が抜けて、無意識に彼の服の裾を掴めば、剣崎さんは逞しい腕で私をギュッと抱きしめた。

「もう大丈夫。怖かったよな」

 彼の広い胸板にそのまま体を預けると、怖くて仕方なかった気持ちがどんどん薄らいでいく。
 剣崎さんが来てくれなかったら、私はどうなっていただろう。なにをされていたかわからない。
 気が付けば、こんなにも甘えていいのかというくらい、私は彼の背中に手を回してしがみついていた。

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